チャイルドフリーで生きる

子どもがいない人々が生きやすい社会へ

子ども、いなくても良いよね… その2

こんにちは。緑かおるです。
前回のつづきです。

私、皆に気をつかわせてる? 

私が結婚してから3年の間に妊娠・出産した友人・親戚は、
10人弱いました。

一緒に遊んだり、飲んだりの時間が減って寂しさは感じていたけれど
おめでとう!良かったね!私も嬉しいよ!お祝いどうしようかなぁ♪
と、心に一点の曇りもなく嬉しく思っていました。

 

私の親戚も友人も、夫の既往歴や我が家の状況を知っていたので
子どもはまだなの?
と聞いてくる人はいませんでした。

 

でも、3年目で気がついたんです。

リアルで会っている時、私の前では誰も
子どもに関するキーワードをあまり口にしていないことに。 

育児どうなの?とか
今いくつになったんだっけ?とか
出産した人に会ったら普通に交わされる会話がなかったんです。

私から言い出せば子どもの話になったり、
「子どもの写真見せてー」っていえばバンバン見せてくれるのに。

 

私、みんなに気をつかわせてる…と思いました。
私たち夫婦は、世間ではマイノリティなんだ
と痛感したのはその時です。

 

それからは、事ある毎に
「うち、子どもいないけど気をつかわなくて良いからね」
と必ず言うようになりました。

 

子どもはいなくても良い。 

それは自分たちで選んだ道なのだから、
気をつかわせたくないし、恥じる事はない。
子どもがいなくても私は私だ、
と思っていたからです。

 

そして、その気持ちが変わることは一生ないと思っていました。
生理痛で病院を受診するまでは。

つづく

子ども…いなくても良いよね… その1

こんにちは。緑かおるです。
これは、結婚当初の話です。

ヘビーな新婚生活

夫は若いころ大病を患い、子どもが出来にくい体で、
私は、そのことを理解した上で夫と結婚しました。

 

両親も、
子どもが出来なかったら出来なかったで良いじゃないの、
子ども作るために結婚するんじゃないでしょ?
と理解してくれて夫との結婚を二つ返事で認めてくれました。

  

結婚した時、夫は学生で私は社会人。
私が夫を扶養するという形で結婚生活がスタートしました
「糟糠の妻」になる気、満々です。

 

しかし、結婚2ヶ月目に実母が余命半年の宣告を受けました。

実父は結婚する半年前に2ヶ月の闘病を経て旅立っていたので、
看病に付き添うのは一人っ子の私のみ。
父の時に介護休暇を使い果たしていたので、
私は結婚半年で退職しました。

 

母の病状は手の施しようがなく、本人の希望で在宅看護に切り替え、
夫が大学に通いながら仕事をして、生計を支えてくれました。
そして母は余命宣告から1年で、旅立ちました。

 

ところが、母を見送ってすぐに私が倒れて
てんかん発症。

夫が正式に社会人となり、私の治療を開始しようとした矢先に
東日本大震災で被災。

 

結婚してから生活基盤が出来るまでに3年半かかりました。
もう生きるので精一杯。
だから、子どもが欲しいという感情は皆無でした。
むしろ、子どもいなくて良かったよ、とすら思っていました。

 

あまりにも、ヘビーな新婚生活。
子どもがいなくても良いよね、と決めました。

 

次回は、出産した友人たちとの関係について書きたいと思います。

このブログについて

まずはじめに、このブログでは未婚・既婚、子どもを持てない・持たないに関わらず、〈子どもがいないこと=チャイルドフリー〉と表記します。

自己紹介

はじめまして。緑かおるです。専業主婦をしています。
夫とわんこ  二人と一匹暮らしをしています。
子どもはいません、というか、持たないことに決めました

ブログをはじめるきっかけ

しかし、世間も政治家も、社会全体が「子どもを持て・結婚したら子どもを持つのが当然」という風潮です。
そのような風潮の中、自分自身がチャイルドフリーで暮らすことに、生きづらさをとても感じているため、このブログを開設しました。

ブログで目指すこと

だからこそ、チャイルドフリーで傷ついた体験や、子どもがいないからこそ得られた楽しい暮らしを語るとともに、チャイルドフリーに関する社会情勢を紹介することで、その生きづらさの改善に役立てればと思います。
また、同じようにチャイルドフリーで苦しんでいる人たちが胸を張って人生を謳歌できることが当たり前になれるような社会を目指していきたいと思います。